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今年の一年はA組、B組、C組、D組、E組の五つに分けられている 一クラス、30人~35人で、一年生だけでも150人近くの生徒がいることになる。 正直いうと、とってもむさ苦しい。 先ほどみたいな小柄の少年もいるものの、ほとんどが部活目当てで入学してきた体育会系である 人にぶつからないように暑苦しい廊下を潜り抜け、1-Bの教室へと向かう …………先ほどからなぜか視線を感じるのだが、気のせいだろうか? 中学の時にも感じた、ジロジロと見られているこの感覚 いつもは本に集中することで気にならないようにするのだが、先程読み終わってしまった為今は何もしていない。 そんなに目立つことはしていないはずだがなんだか落ち着かない 謎の視線を感じながら教室に入ったとき、 「きゃっ!」 「!」 前を見ていなく、また人とぶつかってしまった。 今日はよく人に当たる日だ……。 「す、すみません。大丈夫ですか…………?」 尻餅をついてしまった相手を起こそうと、手を伸ばし…… そして、僕の思考は停止した。 なぜなら、僕にぶつかった相手…… それが、女子制服を着用した可愛らしい美少女だったからだ
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