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あかりは波動玉が 浸透していくあいだ
頭頂部が少しあったかい感じがして
胸がドキドキしていた。
「 あかりちゃん、体は何ともない?
少し疲れたでしょう?
椅子にすわってゆっくりするといいわ。
今から、悠之丞さんの
神上がりの儀を執り行います 」
多神子はそういうと、白い浄衣に着替え、
手を洗い、うがいをし、さっと身を清めた。
「 さて、悠之丞さん、改めまして
私、新城多神子と申します。
そして子孫は、神宮寺あかり と申します。
せっかくのご縁です。
神上がりして以降も、あかりとの縁(えにし)を
結んではいただけませんか? 」
「 もちろんです。
神界にて、今後の子孫 いえ
あかり殿の行く末を
見守るつもりでございました。
式神のことも
気がかりでありましたから‥‥。
私を あかり殿の守護として迎えるという
縁結びの儀も 行っていただけると幸いです 」
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