第1章 神上りの儀

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天井の高さまで昇ったら、そこからは一気に 光につつまれ 飛んで行ってしまった。 あかりは、しばらく天井を見つめていたが 「おばちゃん、悠之丞さん  神様になっちゃったの?」と言った。 「そうだね、 いま 神界でごあいさつしているところだよ。 神上がりをして 神格を得ても、 八百万(やおよろず)の神から 天神まで、種類と格が 多岐にわたるからね。 神界での 新しい名前と役職を たまわってからまたもどってくるよ。 今のうちに、式神の封印を解いてあげようね」 多神子は、式神が封印されている宝珠を クッションの上にのせた。
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