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「なつにぃ、いい?」
「いいよ」
部屋に入ってきたゆずちゃんは、
タオルを巻いた大きなペットボトルを
抱いていた。
「湯たんぽの代わり。
ぞくぞくする、っていってたでしょ?」
そういうと、足下に入れてくれた。
そのまま出ていくのかと思ったら……
ずっと僕をみてる。
無言で早く寝ろといわれてる気がして、
渋々布団に入った。
布団に入っても眠くないし、
本でも読もうかと思ったんだけど、
ゆずちゃんは僕の枕元に座ってじっとしている。
「……あの、ゆず、ちゃん?」
「……なに?」
「見張っとかなくても、起きないから」
「やだ。ここにいる」
「そんなに僕、信用ない?」
「……怖いんだもん」
「ゆずちゃん?」
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