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「ほんとは泣き虫なくせに、
ゆずちゃんは僕がいないと泣けないんだから。
心配で一人になんてできないよ」
「……うん」
「注射も打ってもらったし、
朝には治ってるよ。
だから、安心してもう寝て?」
「……うん」
やっと泣き止んでくれたゆずちゃんが、
渋々って感じではあるけど、
自分の布団に入ってくれた。
それに安心すると眠気が襲ってきて……
そのまま眠ってしまった。
昨日の具合の悪さはどこへやら。
気分爽快で目が覚めると……
ゆずちゃんはなぜか、
僕の枕元に突っ伏して眠ってた。
昨日あれだけいっても、
やっぱり気持ちは追いつかなかったらしい。
この先、風邪をひくたびに、
こう毎回大騒ぎされても困るので、
手洗いうがいはまめにすることにしよう。
「ゆずちゃん」
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