第1章

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リューマと私の 運命の赤い糸が、 いつまでもずっと繋がっていますように。 どんなに二人を揺るがす事があっても 切れてしまう事がないように………。 「挿れるよ………」 浴室に響く、艶かしいリューマの囁く声。 繋がるリューマと私の躰。 自分の中にリューマがいて 突き上げられる度に 美しい顔を歪ませるリューマを垣間見ては その甘美な様子に気分が陶酔していく。 高揚して私を見つめる妖艶な眼差しは 私の気分を高ぶらせて リューマをすりこむように 腰を動かす。 唇を貪るように重ねて 「………っ………」 リューマと私の快楽で漏れる吐息が響き渡って。 どっちのものか分からないくらいに 唇を求め合って、 躰を求めて リューマの躰を 自分の中に刻んでいく。 「ミユキ………っ………それ以上………動くと………」 私のふくらみを触れていたリューマの指が食い込む。 「イキ………そうなの………」 頭の中が真っ白になった。 頭の頂点に突き抜ける快楽の微電流を感じて リューマの果てる呻き声を耳にしながら 私は、 意識を失った。 「ミユキ………?………」
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