第1章

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「だってさ、男の頑固者なんてタチ悪いでしょ。親のいう事なんて聞いてくれなさそうだし、手を焼くよ、絶対」 「………私、頑固者じゃないけど」 「わっ、ミユキ、自覚してないのマジで手に負えない」 リューマの声がからかうように弾む。 リューマのバスローブから肌けている胸元からチクビがチラ見して それをカプっと甘噛みした。 「ひゃっ、ミユキ」 リューマは 私のした不意打ちの行為に 変な声を出した。 そんなリューマを見てニヤリと微笑む。 してやったり!………と思ったのに。 「もう一回して」 私を横目で艶かしく見て、ニヤリと微笑み返す。 そして私の後頭部を掴んで 催促するように手に力を込めた。 「もう一回してったら」 「もー! 変態!!!」 私はプルプル頭を振った。 リューマはクスクス可笑しそうに笑ってる。 顔を反対側に背けようと体ごと起こそうとしたら リューマが私の肩を抑え込んで阻止。 「もう変態趣味に付き合ってらんな………」 とリューマを仰いでそう言おうとしたら 唇を塞がれた。 「………ん………ふ………」 リューマが私の唇を貪っている。 舌先で私の中で味わうように口内をぐるりと舐め回すと 舌を絡み取った。 自分の舌が吸いとられそうになりながら 私もリューマの舌に吸い付く。 胸がまた甘く疼いてきて、 リューマへの愛しい思いが溢れてくる。 リューマ………大好き。 愛してる………。 「また、スる?」 唇を離したリューマは熱っぽく耳元で囁いた。 リューマを仰ぐと瞳がセクシーに潤んでいる。 こんなリューマは欲情している時のリューマ。 セクシーな甘い眼差しを命一杯注ぎ込んでくる。 私は、そんなリューマに悩殺的に酔わされてしまう。
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