第1章

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甘美な夜はまた続いて………。 「………っん…………はぁ……」 「ーーうーーーーーっーーはぁっーーっーーーー」 「………………………」 「………………………」 「ミユキ………………愛してる………」 「愛してる………」 「………………………」 「………………………」 「やっぱ、セックスっていーな。 オレ、性欲何年も封印した時あるけど、 きっと、ミユキと愛し合うためだったんだなー。」 リューマの発言に驚いて 腕枕してくれているリューマを仰ぎ見た。 「何年も!? こんなに厭らしいリューマが?」 「うん。大事な女性と会うまで封印しようと思って、封印してた」 大事な女性………。 そんな言葉が単純に嬉しい。 「解禁したと思ったらミユキの気まぐれでまた封印まがいな状況に追い込まれるし」 「それはリューマが悪いんでしょ! 自業自得! 因果応報!」 「はいはい、そうでした」 「………もうしないでね。あんな事。」 「しないよ、絶対。 もうミユキのオアズケ三昧は懲り懲りだから」 「………………」 「だから、またラブホで楽しいプレーしよう?」 「それは、イヤ!!! 2度と行かない」 「ふっ………。いかないなんて言っちゃって、イキまくって泣いてたくせに」 「は?! ちがっ………」 「だって、イッたくせして、泣いて怒るってなんなんだよ」 「不本意だったからだよっ!」 「ふぅーん?」 リューマはニヤニヤと憎たらしい笑みを浮かべている。 あの時、イッてしまったのは 本当に不覚だった。 「そーゆうのを素直に認めないんだから ミユキは頑固者って言うんだよ」 リューマは愉快そうに笑って、私をギュッと抱きしめた。
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