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「猫かぶってると、ストレス溜まるぞ。 どうせバレるんだから、なんでも言いたいこと言ってた方がいいって」
「うん、そうだよね。 言うようにしてるけど、やっぱりどうしても、愛想尽かされたらイヤだって思うから臆病になる」
「いや、どちらかといえば、ミユキがリューマに愛想尽かすところだと思うけど」
「私が愛想尽かす事はない。私、リューマの事本当にすごく好きだから。」
「………………」
シラ………けた。
ミユキって本当に無神経なヤツだよな。
オレに正面からそれ言っちゃう?
「ヨシ、色々話聞いてくれてありがとう。なんだかスッキリした」
ミユキは憂いも含めた笑顔でニッコリ笑って見せた。
「オレは何もスッキリしなかったけど」
むしろ、ムラムラ、モヤモヤ。
「ごめん。一方的に話ししちゃって。
N店に戻れるように、私も考えてみるね。
甘えちゃいけないって思うけど、ヨシはなんでも私の事分かってくれているから、安心しちゃうんだよね。
私もヨシが傍にいてくれてたら心強い。
でも、リューマの事で愚痴ってたの内緒ね。
機嫌悪くするから」
「わざわざ言うかよ。
また輪にかけてオレとミユキを離そうと躍起になるから」
「リューマも気にしすぎなんだよね。ヨシの事。
私たち、本当に過去の事なのに。」
「それはミユキだけだろ。オレはミユキの事がまだ好きだって言ったよね?」
「そ、そんな事言わないでよ。 こうやって会えなくなるから」
ミユキは顔いっぱいに困った顔をした。
「会えなくなるのは困るから、言った事は撤回する」
オレは胸が締め付けられる苦しさを誤魔化すように、笑った。
そうだ。
会えなくなるのは辛いから。
好きだと言う気持ちは忘れよう。
リューマから奪えるものなら奪いたいけど、
ミユキがリューマにベタ惚れだから
リューマに愛想尽かさない限り
オレの入り込む隙間は
今のところ全くない。
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