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「時間をはかるときはここを押す。で、止めるときはこっちを押す…」
物分かりのいい百合はすぐにタイマーの使い方を覚えた。
財部先輩が、次は5対5するぞーという声で私は急いでタイマーを切り替えた。
ジャンプボールから始まる。
先にオフェンスになったのは財部先輩がいるところだ。
あたしはテキパキとタイマーを百合に教えて任せる。
そして、あたしは試合をじっくりと見る。
なかなかいいと思う…
ディフェンスも徹底してるし、あ。けど…
ダムダム…
あたしは、財部先輩のチームにいるもう一人の男子を見る。
身長はざっと見て180センチ。
髪色は茶色っぽくて、顔は綺麗に整っている。
「かっこいい…」
誰からみてもかっこいいと思う。
きっと先輩だろう。
けど、それだけじゃない。
ボールを貰い、さっとディフェンスをかわしていく。
そして、パスをだしてまた貰い。
最後には基本的なレイアップシュートで決めた。
その動きがとても綺麗で声がでなかった。
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