第1章

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「時間をはかるときはここを押す。で、止めるときはこっちを押す…」 物分かりのいい百合はすぐにタイマーの使い方を覚えた。 財部先輩が、次は5対5するぞーという声で私は急いでタイマーを切り替えた。 ジャンプボールから始まる。 先にオフェンスになったのは財部先輩がいるところだ。 あたしはテキパキとタイマーを百合に教えて任せる。 そして、あたしは試合をじっくりと見る。 なかなかいいと思う… ディフェンスも徹底してるし、あ。けど… ダムダム… あたしは、財部先輩のチームにいるもう一人の男子を見る。 身長はざっと見て180センチ。 髪色は茶色っぽくて、顔は綺麗に整っている。 「かっこいい…」 誰からみてもかっこいいと思う。 きっと先輩だろう。 けど、それだけじゃない。 ボールを貰い、さっとディフェンスをかわしていく。 そして、パスをだしてまた貰い。 最後には基本的なレイアップシュートで決めた。 その動きがとても綺麗で声がでなかった。
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