野良猫

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「すぐに出て行く、もう関わるな。」 俺「出て行くってあてでもあるの?」 「そんなの無いに決まってる・・・ 記憶が無いんだからな。」 まぁ、それもそうだ。 俺「別にうちに居てもらってもかまわないけど? 俺も仕事とかあるし、あんまり部屋には居ないしね。」 「何が目的だ?!」 目的かぁ、これと言ってないけども。 まぁ、傷跡が気になるってのはあるかぁ。 俺「俺の身勝手ってやつかなぁ。」 野良猫は俺を睨みつけたかと思うと、 「腹が減った。」と言ってきた。 さすがは野良猫、自由だねぇ。 俺「はいはい、何か作るから待ってて。」 簡単に出来るチャーハンを作ってテーブルに置いて、 俺は離れた場所にあるソファーに座った。 野良猫はどうやら警戒心が残ってるみたいだし、 近くにいない方が食べやすいだろうからねぇ。 俺「どう?美味しい?」 「不味くはない。」 そりゃ、どうも。
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