11人が本棚に入れています
本棚に追加
―――あ、誰かいる!
良く見ると、そこには1人、湯の中に足を浸す先客がいた。
少しずつ近付いていく距離。
その距離が50メートル程になった時、私はその人物の佇まいに違和感を覚えた。
―――なんで、あんなに明るいの……?
青白く照らされている彼の顔。
その手には、足湯という場所に相応しくない、デリケートで無機質なノートパソコンの姿があったのだ。
―――まさか……ね?
胸がぎゅっと締め付けられる。
まさか、また会えるなんて思いもしなかったから……。
最初のコメントを投稿しよう!