第1章

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気の利かない嫁だと、罵ってる声が聞こえた。 やっぱり… だが、私は、堂々と皆の集まる部屋へ入っていった。 「人をただの運転手に使って…」 運転手役を自ら引き受けたのは姑だ。 夫も言い返す。 「だったら、一言言えば良かっただろ。お母さんお腹空いたから、どこか寄ろうってでも…俺らだって気づかない時はある。そう言ってくれれば、俺達だって考えた」 「そのくらい言わなくても分かるだろ」 口を突っ込むのはやめよう。 私は、黙ってその場に座り込んでいた。
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