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『まさか未だに親やお兄さんがプレゼントしてくれた、
なんて思ってないよね?
そんなわけないでしょ、真夜ちゃん』
分かってる。
『真夜ちゃんは“いらない”子だから、
真夜ちゃんのために余計なお金なんか
使うわけないでしょ?』
分かってるって。
『真夜ちゃんはこの家の邪魔者なんだから』
「うるさいっ!!!」
金切り声を上げて、真夜はゲーム機を大きく振りかぶった。
まるで全てから逃れるようにそれを放ろうとした瞬間、
「っつ!」
プツっと、ゲーム機を握る指先に何か鋭いものが刺さったような、鋭い痛みに思わずゲーム機を床に落とす。
ジンジンと熱をもった指先を見ると、そこには赤い血がぷっくりと浮き出ていた。
「な、なに?!」
最早恐怖しかないこの空間に、パニックに陥りかけながら叫んだ真夜に、床に落ちたゲーム機が語り掛けてくる。
『致死性の毒だよ?』
――――ドク。
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