第一章 選択

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『でも安心してよ真夜ちゃん』 「…………」 『ボクが助かるかもしれない方法を 伝授してあげるからさぁ~』 「…………」 『ボク、真夜ちゃんには期待してるんだ!! 期待の新人だからね、真夜ちゃんは!』 「…………」 『助かる確率はなんと!!! ジャララララ~ジャンッ!!』 「…………」 『一パーセントッ!!!』 上体からも力が抜け、そのまま床に横向きに倒れた先。 運が悪いのか悪くないのか、視線の先にはちょうどゲーム画面が見えるようになっていた。 画面にふよふよと浮かびながら死神がケタケタと笑っている。 そいつの額には1という赤い文字が浮かんでいた。 薬のせいか、ぼやけていく視界。 つぅっと頬に伝う水滴に、あぁ違った、と気付いた。 薬のせいじゃなく、泣いているせいだ。 麻痺がまだ視神経を犯していないことに、真夜は泣きながら酷く安堵した。
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