第一章 選択

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シャランという軽快な機械音とともに、真っ暗だったはずの画面に 【POG】 三文字の斜体が浮かんでくる。 このゲームの製作会社の名前だろう。 それにしても聞いたことない名前。 それなりにゲームには詳しい自負があった彼女だが、自分でさえ知らないその社名に落ち着かない感覚を覚える。 まるで夢と現の間を行き来している感覚。 また、昨日のような非日常が、起き始めているような気がしてならなかった。 【ログイン一日目!初心者ボーナス贈呈! ※プレゼントは“message”から受け取り可能です】 不意に画面が切り替わり、軽快な音楽とともに真っ先に飛び出してきたそれらの文字に、彼女は目を見開いた。 突然のことで驚きすぎて、ゲーム機を落としかけて慌ててそれを握りなおす。 「な、なに?」 まるでスマートフォンのアプリゲームに酷似したその造りに、あぁこれは本当にゲームなんだと改めて認識した。
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