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『ボクは真夜ちゃんのことなら何でも知ってるよぉ!
驚いたぁ?
なんたって真夜ちゃんはボクのパートナーだからね!』
ケタケタと、再び笑い声が部屋に響く。
何だ、これ。なにこれ。馬鹿じゃないの。
何だよ、このゲーム。
誰、わたしの個人情報を勝手に教えたのは。
「い、意味わかんないっ!プ、プライバシーの侵害だから、」
『ぷらいばしー?何それ?』
「何それって、だからっ、」
『それよりもちゃっちゃとゲームの説明始めるよー!
はいはい、ちゃあんと本体取って!
ほら早くぅー』
都合の悪いことは片っ端から遮られる。
わざとなのか、そうじゃないのか。
そもそも――――
ゲームと会話をできてるほうがおかしいんだ。
何もかも、おかしいことだらけ。
間違ってる!!
「こんなのっ……!」
激しい恐怖と不安に突き動かされて、真夜は勢いよくベッドから立ち上がる。
そのまま落とした本体に早足で近づいていくと、それを拾ってから、
窓際へと近づいてカーテンを開けた。
捨ててやる!!!
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