第一章 選択

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『ボクは真夜ちゃんのことなら何でも知ってるよぉ! 驚いたぁ? なんたって真夜ちゃんはボクのパートナーだからね!』 ケタケタと、再び笑い声が部屋に響く。 何だ、これ。なにこれ。馬鹿じゃないの。 何だよ、このゲーム。 誰、わたしの個人情報を勝手に教えたのは。 「い、意味わかんないっ!プ、プライバシーの侵害だから、」 『ぷらいばしー?何それ?』 「何それって、だからっ、」 『それよりもちゃっちゃとゲームの説明始めるよー! はいはい、ちゃあんと本体取って! ほら早くぅー』 都合の悪いことは片っ端から遮られる。 わざとなのか、そうじゃないのか。 そもそも―――― ゲームと会話をできてるほうがおかしいんだ。 何もかも、おかしいことだらけ。 間違ってる!! 「こんなのっ……!」 激しい恐怖と不安に突き動かされて、真夜は勢いよくベッドから立ち上がる。 そのまま落とした本体に早足で近づいていくと、それを拾ってから、 窓際へと近づいてカーテンを開けた。 捨ててやる!!!
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