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一匹狼的な不良
加賀 尚二
カガ ショウジ 視点
中学2年のとき、若気の至りで髪を脱色してから不良だ何だとか言われていろんな人から遠ざかられた。
そして、そこらの荒くれから何回も喧嘩を売られて素直に毎回買ってたら、気付いたら立派な不良になってた。
まぁ、不良に立派も何もないんだろうけど。
一匹狼とかいろいろ言われてるけど、元々人付き合いが好きでなく単独行動が何時もだった自分にとっては都合が良かった。
過去に何かがあった訳ではない。
親を反面教師にした影響は少しあるだろうけど、
ただ俺が、人との間に一線を常に引くのが癖になり、それを好んでるだけだ。
あと、(自分で言うのもなんだが)人より顔が良い俺には親衛隊というのがある。
親衛対象を好きだとか、守りたいだとか
そういう奴らの集まりだそうだ。
自分より小さい奴に守られるのは癪だしプライドがちょっとあれだが、同性からだろうと好意を持たれるのは嫌じゃない。
たまに聞こえる甲高い黄色い声は頭に響いて痛くなるから止めてほしいが、それを除けば、別に嫌う理由はない。
俺だって其処まで人間廃れてねぇから。
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