人生そのⅠ

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ブラックエンジェルウルフside 俺が気付いた時には白銀の髪の少年に撫で回されていた。 俺と妹のナイトエンジェルウルフは双子でシルバーウルフの両親から黒い姿で生まれた。 本来シルバーウルフから黒い毛の色をしたウルフは生まれない。 俺たちは滅多にない、変異種だった。 突然変異によって生まれた俺たちは周りの仲間に恐れられていた。 毛が黒いだけではなく、力も強かった。 そして俺たちの仲間とお母さんはあっという間に人間に殺された。 別に人間を憎んでいる訳ではない。 自然界は弱肉強食。 強い者だけが生き残る、そういう世界に俺たちは生きていた。 ある時俺が目を離した時、ナイトは魔族に攫われた。 ナイトは目を離せないぐらいの美貌を持っていた。 そこに目をつけた魔族がペットにする為に俺の妹を攫った。 当然怒った俺は匂いでナイトのいる場所突き止め、攻撃を仕掛けた。 俺は影属性という珍しい属性を持っていた。 属性には、火、水、風、地、闇、光、無の基本属性から別れた属性、希少属性がある。 基本属性から別れたり集まったりして生まれた時、新しい属性が作られる事があった。 それは父と母の持っている属性が合わさって新しい属性ができる事があった。 例えば父が氷、光属性、母が風、水属性で授かった子供には雷属性が新しく出来た。 他に父か母の属性が同じ水属性でとても強い人は、生まれた子供は氷属性を持って生まれた。 この法則はまだ多くの謎があって俺たちの両親には特に強かった訳ではない。 その事例もほとんど起こらず調べようにも調べることができないのが現実だ。 ある情報によると、闇属性からは、夜、影、悪、死の希少属性が生まれたらしいが、これが全部ではない。 これからまた増える事だろう。
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