人生そのⅠ

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俺は魔族の一人の影に入り様子を伺った。 ナイトはボロボロになり、鎖で巻かれていた。 荒ぶる感情を押さえつけ仕掛けるチャンスを待った。 すると魔族の1人が黒い首輪を持って来た。 あれはつけたら二度と外れない奴隷の首輪だ。 流石にまずいと感じた俺は影魔法を使い魔族全員を影で縛った。 しかし、一人強い奴がいた。そいつは人間でいう貴族みたいな奴だった。 俺の影を引きちぎりどんどん俺の影を避けて行く。 「弱えー、弱いんだよ。ギャハハハ!」 あいつの口から出る言葉一つ一つが俺を怒らせる。 激戦を繰り広げ俺は勝ったが、俺の怒りは止まらなかった。 この森全体の影が激しく荒ぶっていた。 影がこの森を飲み込もうとした時、見たことのない服を着た人間が現れた。 それを見た瞬間、俺の意識は途切れた。 俺は長い眠りから覚ましたような感じがした。 そして俺は白銀の髪の少年に撫で回された。 それも妙に気持ちのいいところばかりを狙って来る。 こいつ只者じゃない。 こいつ、……ハクは可笑しな奴だ。 笑ったり、泣いたり、褒めたり、変態臭いのにメチャクチャ強かったり意味がわからん。 しかし、こいつは初めてあった俺の事を優しくしてくれた。 慰めてくれた。 そんな優しいハクを俺は守ってやりたい。 一様命の恩人だしな。 ハクがいなかったら俺は一生封印の中で眠っていて、妹を見つけられなかったかもしれない。 俺はハクに心から言える事がある。 ありがとう、ハク。 ハクとの一緒の生活に慣れた。 ハクもあの石板の解読もやって貰っている。 本当、感謝仕切れない。 しかし少し悩みがある。 ハクといる時のルースが怖いことだ。 ハクは全く気にしていなかったが、ルースの気持ちがわかる俺がかける言葉は、 御愁傷様
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