徳山理緒 ~暗黒~

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前期のテストが終わって結果が出されていた。 理緒は1、2年生のときテストは学年1位だった。 他の生徒より頭脳は並外れていた。 優希「おーい。理緒またテスト全部90点以上だったんたろ。でも次は、俺が勝つ。」 理緒「別に勝負するきは無いんだけど。」 優希「うるさい。黙ってみせろ!」 こいつは大友優希。 いつもテストの点で勝負をさせられている。 優希は、理緒の手元から答案用紙を奪い自分のと比較した。  大友→国<90>、数<94>社<92>理<94>英<91>  理緒→国<97>数<100>社<100>理<100>英<98> 優希「…………俺は今、幻を見ている。」 理緒「無い言っているんだ。何も可笑しい点数では、ないだろ。ほら、文句が無いなら返せ。」 優希「大有りだーー!!。なんだこの点数は。100点が三つも……」 理緒「何言っているんだ。100点くらい取れるだろう。」 優希「取れねーよ!!」 ちなみに、学年の平均点数は60点ぐらいだ。 理緒だけではなく優希もすごいことがわかる。 いつも楽しそうにしているけど、理緒に話しかけてくれるのはほとんどいない。 みんなは黙ってこちらをみているだけだった。 理緒には誰も近づかない。いや、逆に凄すぎて近づけないのだ。 それは理緒が中学1年生のことだ。 剣道部に入り、先輩達と模擬試合をやっているときだった。 理緒は先輩達、全員を瞬殺してしまったのだ。 さらに剣道の教師にも勝ってしまったのだ。 先輩のプライドはズタズタに引き裂いたのだ。 その結果、先輩達は理緒に襲いかかったのだ。 しかし理緒はすべて返り討ちにしたのだ。 それからは先輩達には冷たい目で見られ、同級生や先生達は怯えた様な目で見られた。 理緒「おい、優希。みんな体育館にいったぞ。行かないのか?」 優希「分かっとるわ!お前もさっさと行け!」 理緒は返事をしながら教室を出た。 優希「俺は、あいつに勝てないのか…………」  誰もいない教室にそう言い残し優希も教室を出た。
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