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何もない所に僕はいた。
誰もいない所に僕はいた。
僕はただひたすら泣いた。
後ろから音がした。
??「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
理緒「?、だれ。誰かいるの?」
後ろからはひたひたと足音が鳴っていた。
??「・ン・オ・エ・・・ダ・・・ガ・ナケ・・・」
理緒「何?聞こえないよ。」
??「ゼンブオマエノセイダオマエガイナケレバーーー!!!!!」
理緒「ッ?!」
後ろから泥のような手が僕にまとわりついてズルズルと地面の中に吸い込まれていく。
理緒「…やだ……やだよ。怖いよ…助けてよ…誰か……」
??「ダレガオマエヲタスケル?オマエヲタスケルヒトガイルノカ?オマエハサイショカラヒトリダロ?ケッケッケッケッケ!!!!」
理緒「…ぃや……だ………」
だんだん薄れていく意識の中、必死に手を伸ばしたが何も掴めなかった。
周りには人の声も生き物も光さえなかった。
そして僕は暗闇にいた。
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