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また混乱しそうになったが、気をしっかり持ち防御体制に入った。
襲いかかる礼奈から横にズレ、後ろに周り強く背中を押した。礼奈はバランスを崩し前の身に倒れた。
理緒「礼奈、何故だ何故こんなことをするんだ。答えろ!」
礼奈「はぁぁーー!!!」
礼奈は答えず、また理緒に包丁を向けて突き刺した。
しかし空気が切れる音しかせず、そこには理緒の体はなかった。
何度も何度も理緒に向けて刺そうとしたが全部除けられてしまう。
礼奈「(?!……なんで、何で当たらないのよ。)」
礼奈が大きく振りかざしてもすぐ除けて礼奈に向かってやめろと言ってくる。
誰から見れば理緒は凶器を持っている礼奈相手に焦り一つしない。
自分が有利な筈なのに恐怖を感じていない理緒を礼奈は恐れていた。
礼奈は叫びたかった、化け物と。
礼奈「………いい加減に、死になさいよ!」
理緒「礼奈、正気に戻れ!」
礼奈「?!」
理緒は礼奈の包丁を持っている手首に手刀を打ち包丁はするりと床に落ちた。
理緒は落ちた包丁を足て遠くに飛ばし、礼奈は攻撃できなくなった。
諦めたかと理緒は思った。しかし礼奈は理緒の家から逃げた。
理緒「礼奈、待て逃げるな!」
礼奈はエレベーターに乗り上に上がった。
エレベーターは一つしか使えなかったので、理緒は階段を登った。
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