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瑤子は思いきって口を開く。
蒼との美術室での写真を、撮られていたこと。
そして、その写真と引き換えに、モデルを依頼されたことを。
尚斗は瑤子の話を聞き終えるとしばらくのあいだ、眉をひそめていた。
…瑤子の注いだ麦茶を口にする。
「……その、モデルって、具体的には何も聞いてないんだ?」
「自分の作ったセットがどうのって言ってたけど……
それ以上の詳しいことは、聞いてないわ」
「じゃあ、その撮影にオレが付き添うってことで、折れてみようよ。
そうすれば、変な真似するようだったら、オレが止めることもできるし。
ね?」
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