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ギィッと屋上のドアが開く音が耳に伝わり、僕は目を開けてそちらを向いた。
「ゆうりくんばっかりサボりなんてずるいなぁ」
「…僕はもう習った所だし」
「ふふっ、そっか」
はい、と彼は僕にジュースを渡して隣に腰掛けた。
「…ありがと」
「全然。どう?学校の中は覚えた?」
「…教室以外、ここしか来てないから」
「なら俺が案内するよ。学校」
「…だめだよ、皆の前で僕となんて仲良くしちゃ。君のイメージが悪くなるだけだから」
「そんなこと無いって」
「…嫌なんだ。自分のせいで他の人が傷つくの。僕、何回もそういうのあったから。だから、案内はいい。皆の前でも、なかよくしなくていい」
「…そっか…でも今度、図書室の場所だけは教えたいんだ。俺の一番好きな場所。だからそこだけでも、ね?」
「…ん…」
一番好きな場所。そんな大切な場所を僕に教えるなんて。パートナーだから?友達だから?
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