80人が本棚に入れています
本棚に追加
「お邪魔します…」
家に入ると、ワイシャツ姿の彼が玄関に来た。眼鏡を掛け腕まくりをして首元のボタンを一つ開けている彼に、なぜかドキリとした。
「おかえりゆうりくん。あ、荷物持って来たんだ」
「…少しだけ」
「言ってくれれば手伝ったのに」
「…平気」
「今日は目、大丈夫だった?」
「…ん…」
「良かった。俺、部屋にいるから。何かあったら言ってね」
微笑んだ彼は、階段を上がって部屋に戻った。勉強、してたのか。
最初のコメントを投稿しよう!