第1章

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「おはよう」 「…おはよ」 朝起きて下に行くと、彼はすでにキッチンで朝食の準備を始めていた。 「毛布、ありがとね」 「…別に」 「あと…ごめん、変な姿見せちゃって」 変な姿…ああ… 「…ビールの事?」 「ん…一応未成年だし、さ…」 「…別にいいんじゃない?…人それぞれだし」 「ふふっ…やっぱりゆうりくんって優しいね」 彼は嬉しそうに笑ってそう言った。 「…別に」 「ありがとうね、本当に」 そんなにお礼を言われると、余計に照れくさくて僕はぶんぶんと首を振って椅子に腰掛けた。
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