第2章

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部活をしていた生徒が帰るのを確認して僕は教室を後にした。 辺りは変わらぬオレンジ色の景色で、帰り道の道路は夕飯の匂いで溢れていた。いつもと同じだった。そう、いつもと。 「おい」 その声と同時に、後ろから強く肩を引かれた。僕の後ろにいたのは、同じクラスの男子3人だった。ゆうとくんと仲良しな3人だ。 「ちょっと顔貸せ」 ぐいっと胸ぐらを掴まれて、僕は近くの公園に連れて来られた。何故こんなに怒っている。僕は何もしてないのに。 「ふざけやがって…」 次の瞬間、僕は殴られ地面に倒れた。立ち上がる間もなく、彼は僕の上に跨がり再び胸ぐらを掴んだ。 「お前…ゆうとのなんなんだよ…」 ゆうとくん…?どうして彼が関係あるんだ。 「ゆうとを奪いに来たのか」 奪うだなんてそんな。僕はぶんぶんと首を振った。
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