第2章

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ゆうとside 「はぁっ…はぁっ…」 辺りが暗くなっても、ゆうりくんが帰ってこない。一緒に住み始めてこんなことは一度もなかった。 ズキンズキンと目が疼く。嫌な予感しかしていなかった。 「…はっ…」 走って探していると、真っ暗な景色の中、火があがっていた。 「…ゆうり、くん…」 公園の敷地内に入った途端、凄い異臭が鼻をつき、思わず腕で鼻を押さえた。 近づいて分かった、地面に転がった丸焦げの遺体。3人も… 空いている片手を遺体の身体に置き、眼帯を外した目で頭から足までゆっくりと見た。途端に遺体は灰となって姿を消した。 全て終えると、燃え盛る炎に包まれた彼の元へ行った。この炎は生魂、もしくは死魂にしか見えない。遺体が燃えたのも、火が出ずに突然焦げ出したように見えるはずだ。
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