第2章

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「ゆうりくん?」 夜中、トイレに行こうと一階に行くと、トイレのドアの横で彼は膝を抱えて座っていた。いつからここに… 「…おもいだして…ねむれなくて…」 「…そっか」 よいしょ、と、彼の横に座った。 「…あの人達が生魂だって、ゆうとくんは知ってたの…?」 「生魂だって言うか、普通の人じゃないんじゃないかって、少し、思ってた。でもなんかしてくる訳でもないし、大丈夫かなって…」 「…彼らは君を狙ってた…」 「…え?」 「…どうしてお前なんかがパートナーなんだって、そう言われた…」 「そんなっ…」 てっきり俺は、ゆうりくんが生魂だとばれたから強引にパートナーにしたのかと思っていた。俺のせいだったのか。ゆうりくんが手を汚したのも、あいつらがゆうりくんをこんな風にしたのも。全部、俺のせいだったのか。
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