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「ただいまー」
いつも通り。冷蔵庫横に買ってきた食材を置き、自分の部屋に鞄を置き、コンコンと彼の部屋のドアをノック。
「ゆうりく…げほっげほっ…」
彼の部屋を開けた瞬間に鼻をつく芳香剤の香り。そして…
「ゆうりくんっ…!」
彼は床に倒れ、その周りには何十個ものスプレー缶が倒れていた。まさか、これ全部…
急いで窓を開け、ゆうりくんを抱える。
「ゆうりくん、ゆうりくんっ…」
ぽんぽんと肩を叩くと、ゆうりくんの目はうっすらと開いた。
「ゆうりくんっ…!」
「おい」
ゆうりくんの名前を呼び続けてると、目の前には知らない男が立っていた。ズキン、と目が疼く。
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