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「誰だっ…」
激しく疼く目を押さえながら、その男を睨みつける。
「生魂の幹部だ」
「幹部なんて…どうして…」
「彼を消しに来た」
その目は間違いなくゆうりくんに向けられていた。
「どうしてっ…!」
「そいつはもう使えないガラクタだ。無駄なモノは消す。それだけのことだ」
「ゆうりくんは俺のパートナーでっ…」
「仲間を殺して自分すらもコントロール出来ない奴がパートナーだと?笑わせるな。生魂はそんなに甘くない。」
「…ゆ、とくん…」
「ゆうりくんっ…」
嫌だ、と、彼は俺に抱きついた。
「お願いですっ…今回はっ、今回は見逃してくださいっ…」
ゆうりくんを抱きしめ、俺は頭を下げた。お願いします、お願いしますと。
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