ネット脳

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『そう考えると私も同じです。仲の良い異性もいるのですが、好きという気持ちとは別でいくらそう周りに伝えても理解してもらえない』 『そうなんだ。僕だけじゃないって分かっただけでも嬉しいよ』  本当に不思議だった。  顔を見て会話をした訳ではない。  それなのにこうして彼と出会いやり取りをするうちに彼の存在が大きく膨れ上がる。  彼はいつも私と同じ意見を発した。  彼の言葉を読むだけで、自分の考え方は間違いではないんだとも思えてくる。
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