第1章

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 世界中で君が一番不幸であるって瞬間に、最愛の人から全開で、 祝福が舞い降りてきた時。祝う呪うじゃなく、泣く?何て叫ぶの?  これは例え話かもしれないけれど、実際に僕に起きた出来事だから やっぱり例えたりしちゃいけないんだなって、大事に思えるよ。  日々、疲れる事を疲れるように過ごす、当然、疲れてる思うけど 時間には慣れない私には出来ない。そこに君が居ない時間の事を。  君は余りに短い。でも同じか、私以上に疲れていたし。  恐怖やスリルを味わいたい、刺激を求めて何かを得る事もある。 疲れてる場合じゃない気持ちになって。擬似解放されてみたり。  でも、そのために誰かに対して、攻撃的でいようって思わない。 そんな気持ちで喋ったり黙ったりしてないと思う。わずかな間。  欠片も見つからない程に短く。天気予報では被害は無いって。  君にとって優しいことは、君にとっても優しければいいし、又は 他の何かに優しくなくてもいい。でも、他の何かを奪わないで。  時々だけど、何故、駄目なのか話してる人もいる。駄目って事を 押し付けられて憤ってる。駄目なんて言わない。君はわずかだよ。  この世の中に優しくも美しくも無い、時間が生まれました。                *  貴女が言ってた【世界】は世の界という事だって、覚えてるよ。 【世】は十を重ねた巨大葉が繁る樹。横へどこまでも伸びる根。 【界】は分類された階層がある縦型構造。天があり地もあるよね。  そこに、既に、世界があるそこだから。世界が浮かんだのです。 最初の最初から小さくなどなく、世界より巨大で膨大で永遠の世界。  無限に前へ。何処までも後ろへ。貴女は永遠に歩けるから。  これは例え話にすると解り易いと近頃は思うよ。いま貴女の中に、 考えや心とか、そういう意味でない貴女より大きな貴女が沸いてる。  これが若干適切ではないって思うけれど。貴女が引き受けられて、 認め発見する事が適わない巨大な貴女。自分を突き破る事もない。  それはそうだよね。  誰もその巨大な世界を認識できないのだから。だって貴女が 期待して沸いた世界じゃないから。誰もが恐がって噂しているんだ。  これは貴女が知っている世界より大きいけれど、貴女の事を思って 傷つけたりなんてしない世界のお話。優しい世界のお話。だといいな。                *
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