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俺の名前は柴田 和夢(しばた なごむ)ちょっとだけキラキラした名前の普通の男子高校生だ
校内学力テスト1200人中8位
校内体力テスト593人中3位(男子のみ)
とまあ、確かに運動も勉強もできる自信があるし、むしろ全国統計でもそこそこいける自信があるが…
いかんせん生まれて此の方モテたことがない
漫画とかによくありがちなモテてるのに気づいてないとかじゃないからな、本当にモテないんだ
心当たりはあるんだ、小、中、そして、高校とね
小学生の頃は運動できるやつがモテただろ?
足が速いとか、逆上がりができるとか
俺も運動はできたんだ、ただもっとすごいやつがいただけ
小学生ながらにイケメン、J事務所にも入ってて足が速いどころかダンスやバク転なんかもやってのけるやつ、女子の人気はそいつに集中
俺の出る幕はなかった
次に中学生時代、小学生時代のあいつとは別の学校に進学、これで俺にも春がくると思ったその矢先だ、魔の病気が俺を蝕んだ
そう、厨二病だ
その後はお察しの通り、気づいた時には遅かった
そんなこんなで今、実家から離れた高校に進学した俺は今度こそ春がくると思った
しかし、その学校にはものすごい奴らがいた
通称P4、パーフェクトカルテットなる四人組が同級生にいたんだ…
運動、勉強、顔、そして財布…
全てにおいて奴らはパーフェクトなんだ
そんな奴らに勝てるはずもなく、大好きな野球でもP4の一人とのエース争いに負け、コンバートを余儀なくされ、あいつの前座の3番バッター、夢だったプロ入りも諦めた。
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