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chapter５ バーミリオン
果道黎(かどうれい)
小学６年生
黎の部屋は家の駐車場に有る
父親が物置を改装して作った
物置にはキーボードが置いて有った
黎がキーボードを弾くと犬や猫が寄って来る
時には烏や狐も寄って来る
黎はいつも動物達に曲を聴かせている
野生動物達さえも春には心を許している様に思えた
黎の音楽を聴きに来ていた動物達を虐めた人間が居た
その人間は次の日に脳ミソや内臓を食われた状態で草むらの中から発見された事が有る
偶々熊が街に降りて来て人間を襲ったのが原因だった
しかし小学校では黎が動物達を使って仕返しをしたと噂が起った
小学校では黎と係わり合いになるのを避ける同期生が増えた
いつも黎は１人で帰っていた
後ろから話し掛けて来る女子が居た
振り替えると近所に住んでいる年下のみりあが後ろから付いて来ていた
黎の家の前を通った時に動物達が駐車場に群がっていた
その時に聴いた曲が好きになったらしい
黎がキーボードを弾き始めると駐車場の動物達の中に座りみりあも曲を聞いていた
黎はキーボードの横に椅子を置いた
みりあは椅子に座って春の弾く曲を聞いていた
それから学校が終わりキーボードを弾き始めるとみりあは必ず黎の隣に座って曲を聴く様になっていた
黎はみりあの好きな曲を練習して弾いた
みりあと一緒にキーボードを弾く事も有った
みりあが隣に来ると良い匂いがする
使っているシャンプーを聞いたり世間話をする様になった
黎はドラッグストアに同じシャンプーを買いに行った
今日の黎の思想
みりあが帰った後も匂いが残っている
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