chapter1 チタニウムホワイト

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天海涼夏 小学5年生 涼夏は真っ赤なギターを手に入れた 音を出してみるが思った通りの音が出ない 父親が押し入れの奥からビデオテープと本を出して来た ビデオテープには初めてのエレキギターと書かれたラベルが貼っていた 本のタイトルはエレキギター講座だった 物置からビデオデッキを取って来てテレビに接続 ビデオテープを挿入する 涼夏は学芸会の鍵盤ハーモニカを弾けた事が無い 合唱も恥ずかしくて本気で歌った事も無い 音楽の授業に興味も無い 自分がエレキギターに興味を持つとは思わなかった その日からビデオを観てギターを弾き続けた チューニングもコードも覚えた 涼夏は曲を弾いてみたいと思う様になっていた 今日の涼夏の思想 音楽の教科書には弾きたい曲が無かった
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