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すると、
コロコロと転がったサイコロがピタッと止まって、
2と6の目が真上を向いて出たのです。
「おっ、
いいね、
もう一度やってごらん」
私は父親に勧められるまま、
再びサイコロを転がしました。
「1と2」
転がったサイコロは、
1と2の目を出して止まりました。
「5と6」と言うと、
ピタッと5と6で止まり、
「4と4」と言えば、
またまたピタッと4と4。
そんなことが13回続けて起きました。
父親は神妙な顔つきになって「これは何かあるな」と呟きました。
いったい、
何があるんだろう・・
私は、
そのサイコロの遊びの意味がわからず、
2と6とか言えば、
必ず2と6が出る仕組みになっているものだとばかり思っていたのです。
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