大きな目に小さな体

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『じゃあ、また今度』 「また今度ね!蒼君!」 「今度は食べに来てね!」 「私の家にも!!」 『うん』 そこで女の人たちと別れた。 「蒼やないか、久しぶりやなあ」 『里ばぁ、3日ぶりです』 ちょうど女の人たちと別れた時だった、八百屋の里ばぁに声をかけられたので、お辞儀して挨拶する。 グーーーーーー。 「元気なお腹やなぁ、ほれこれ持ってき」 『ありがとう里ばぁ。いつもありがとう』 里ばぁがくれたのは、まだ温かい焼き芋だった。里ばぁにはよくいろんなものをもらってる。 「なに言っとるよ。蒼君は私の孫息子見たいのもんなんだから」 『ぅ…ぅ…里ばぁ!ありがとう!!』 ぎゅーと里ばぁに抱きついた。 グーーーーーー。 またお腹がなった。 3日のお腹は強者だ。 『里ばぁ、お腹空いたから甘味屋さん行ってくる』 「ほっほっほっ、相変わらず自分の時間が流れとるの」 『だって、お腹空いたし。お土産持ってくるね』 「ありがとう。ほら、いっておいで」 『うん、じゃあ帰りよるね』 そこで里ばぁとも別れた。 うちは今度こそ甘味屋に向かった。
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