ギオンクラブ

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「お前も入るか?リトルトラベラーズ」 「なんですかその団体。小旅行するんですか?」 「少々飛行するんだ」 「それはもう現実逃避行って感じですね」 見た目からして現実逃避してやがる。 ピッチャーとそんな話をしていると、唐突にキャッチャー日向が。 「ピー、タイム。集合」 まだ続いてたのかよ野球。 そして2人も集まってしまった。 なんだよ、すげえ扱い難しい三人が集まってやがる。 「祇園さんってもう入ってるんじゃなかったの?」 「え?いつですか!?僕年俸いくらで入団したんですか!?」 「気になるのはそこですかッ」 小粋良いツッコミだな日向。 「祇園さんに限らず、僕権限で皆年俸0円ですよ」 「いったいお前になんの権限があるんだよ、怖えよ」 「端的に言うとメタ発言でしょう」 「子供の特権だよな」 「うんうん、日向さんは子供だもんね」 なにから突っ込めばいいんだよ。 無法地帯じゃねえか。 「永遠の9歳児ですからね、なんでもありですよ」 「自分で言うな。それで脱線した話を戻しますけど、その団体はなんなんですか?」 「脱線って、ダッセー。最強打線から脱選。合戦から抜け出せん。下船した下賤の輩から銭をもらえず解せん。脱サラしたけど、つまりはリストラで実は公園で時間を潰してるとは言えませんを略して脱線。うっわ、なにそれダッセー」 「うっるせぇぇえ!!日向テメー!!乱闘だちくしょー」 ボコ。ばき。ギャフン。 小学生相手に本気になった高校生がここにはいた。 都合よく土煙に紛れててよかった。
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