ギオンクラブ

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「さっきはよくもやってくれましたね祇園さん。僕に不意打ちなんてズルイですッ。悪魔です。やんちゃboyです」 「あれ、どこにもいない?声がしたのに」 「下です、下!!えいっ」 ガチンッ 「痛ってぇ!!僕の顎に頭突きしやがったな、このやろう、お前なんてこうしてや───。 閑話休題。 「祇園さん。どうして校庭にいるかというとですね」 「いや、いやいや、ちょっと待て。なにさっきのなかったことにしてるんだよ日向」 「だって閑話休題したじゃないですか。どどんと閑話休題だったじゃないですか」 「いや、そんな文の問題は知らないテイなんだからさ」 「切り替えが遅いですね祇園さんは」 「お前は切り捨ててるような感じだけどな」 「……っはい。ということでですね、祇園さんが何故校庭かと言うとですね」 セルフ閑話休題!? バッサリ切り捨てたあ!? 「団員皆に会っていただきましたでしょ?」 「え、いや会ってないと思うぞ?何人いるかは知らないけれど」 いくらなんでも5人なわけない。 そんなんで'sを名乗れない。 「いやぁ、会ってると思いますよ?」 「ってことは僕含めて5人でリトルトラベラーズ名乗ってるのか。それもう隊って名乗ったほうがいいレベルだぞ」 「あ、いえいえ5人でもないですよ」 「ならどういうことだよ、教えてくれよ日向」 引っ張るなんて今時の少年マンガじゃないんだから。 日向は勿体振るかのようにゆっくり口を開く。
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