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「全部で8人です。勿論祇園さんはハブきました。それはもうハブですハブ」
「簡単に言ったあ!?」
おいおい、ここは勿体振るところだろ日向。
流石にどんな小説マンガ探してもこんなに潔い良い事あるのかよ。
と、いうか。
僕が突っ込むべきところはそこではなかった。
「よくも簡単にハブしてくれたなッ!!こんなゴミいらねえやポイって感じで捨てるな!!」
「……。……っはい。ということで8人全員にお会いしましたよね?」
セルフ閑話休題!?
ポイって感じで捨てやがった!?
僕と同じように捨てやがった!?
「8人ってことは」
これは誇れることでもないけれど僕の交友関係は狭い。
それで8人ともなると、ほとんどフルキャストだ。
───まさかな。
いやいや、そんなことないだろう、いくらなんでも。
あの冬杜がそんなわけないだろう。
「もしかして。宇津ッ来に琴吹、食べかけキノコと……冬杜も?」
「流石祇園さんです。バッチリ大当たりです。まぁ友人少ない辺りが決めてなんですかね」
僕はもうなんだか悲しかった。
冬杜が。僕が慕ってやまないあの冬杜が。こんなヘンテコ組織に属することになるなんて。
僕がしっかりしてればなあ、もっとこう色々と──
「──祇園さんの団員ナンバーは10です」
10番らしい。
間の2名どこいった。
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