11人が本棚に入れています
本棚に追加
「あははは!!
怖かったかしら?
冗談よ、冗談。」
目は相変わらず光がなかったけど、女医さんはカラカラと笑って…
「ちょっと待って下さい!?
今の冗談ってことは!!」
「イッケネー!!
口が滑ったー!!」
無茶苦茶棒読みで女医が慌て出した。
「あははは!!
緊張解れました?」
「あ…あう…」
「ふひひひ…、まず気をちゃんとしないとね。
とりあえずカルテから貴方病気の具合は分かったから、
次は貴方について
教えて貰いますからねえ。」
「え…あ、はい!!」
数秒、頭が混乱してしまった。
えっと…確か治して上げるとか言われて、そのあと冗談言われたけどそれは気をた…。
「宮下さーん?
宮下さん?
みやみや~?」
「お…あわあ!!
すすすみません!!」
気が付いた時には女医さんの顔がすぐそばまで迫っていて、
ぼんやりと霞んだような女医さんの目と私の目が合ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!