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「じゃあ、
みやみやの好きなものから教えてもらいましょうか。」
「あのすみません。
さっきタイミング逃したんですけどみやみやって…」
「そんなー。
可愛いあだ名じゃないですか?
この手のことはまず患者と医師のフレンドリーな信頼関係が大事なんですよ?
嫌ならゴンザレスって呼びますからね。」
「ごめんなさい、
みやみやでお願いします。」
なんというか…私は気が付いてしまった。
この人は噂通りの変わり者だ。
ペースが掴めない。
「あははは、やっといい感じになりましたね。
ほら、分かったなら早く好きなものを教えてくださいな。」
「はいはい、ハンバーグですよ。」
「ハンバーグですか。
美味しいですよね~。
口に含むと噛んだ所から肉汁がじゅわあって。」
さっきから気やら信頼関係を気にしている辺り、
きっと天才ゆえのメンタル分析か何かをしているのだろう。
「そうだ!!
ハンバーグで思い出したんですけど、
昨日私夕食ハンバーグだったんですよね。
ゴンザレスはなんでした、夕食?」
「……カロリーメイトだゴン。」
なんか勝手にゴンザレスにされたのが癪に触ったのでゴンザレスっぽい語尾を付け足してやった。
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