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それから幾度もの検査をして、
三日後に先生は手術をしてくれた。
私は今夢を見ていた。
先生が治してくれて、退院する夢だ。
「ありがとう先生!!
今度鹿児島おいでよ!!」
なんて叫びながら走る私。
先生は相変わらず目は死んでるけど、
笑って眼球の飴を食べていた。
「先生!!
また会おあ……わあ!!」
言葉の続きて私は転んでしまった。
そうして何故か闇の中に落ちていって…
「……っ」
私は目が覚めた。
「……え。」
目が覚めた私は体を起こすことが出来なかった。
「あれ…あれ…」
額の汗を拭こうと手を伸ば…
「え……えあ…。」
手がなかった。
腕がなかった。
「ひ…ひえ…」
立とうとした。立てない。
足がない。
確認しようと手を伸ばす。手がない。
右手があるか確認しようとする。左腕がない。
右腕もない。足もない。
今気づいた片目がみえない。
お腹が不自然にへこんでいる。きっと内臓がない。ないないないないないないない…
「………っあ」
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