始まり

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村の交番へは被害の相談が殺到し、村の駐在員だけでは手に追えず、県警本 部へ応援を要請した。 駆けつけた応援の警官達は状況確認の為に村の各家庭を訪問して回った。 訪問する家々で異常発生者による被害や、彼らの取る異様な行動、言動、光景を目撃する事となった。 県警の調査によると、発病者は老若男女問わず、症状としては精神異常による凶暴化と、異常行動とされ、県の要請により今度は数名の精神科医が診断に当たった。  診断を行った精神科医達の見解は、老人の過半数を認知症による症状と県に報告。 この村の大多数が高齢者であり、殆どのケースで各世帯は高齢者のみ、もしくは高齢者と同居をしている事から、大人の精神異常、凶暴化については、高齢者の介護からなるストレスを主な原因とし、子供らの精神異常に関しても、親から感じ取れるフラストレーション、ストレスから来たものと県に報告をした。 また、精神科医により解決策として、メンタルヘルスを月一回行う事や、介護施設の建設、訪問介護ヘルパーの導入を県に推奨し、この件は終了となった。 県や県警も医師の診断であればと、この精神異常、村民の凶暴化の増加問題は、丸く収められた。
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