第1話 母親の愛

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高校2年生 葉羽 正彦の場合 僕はいじめらている。 「やめてください」 教室に僕の声が響く。 「葉羽はやく脱げよ」同級生の山田達だ。 『脱げ脱げ脱げ脱げ』 僕がいじめれるようになったのは いじめられている友達を助けたからだ。 そんなあたりまえのことをしただけで 次の日からターゲットが僕に変わる。 助けた友達さえも敵になる。 クラスの担任さえも黙認する教室。 僕は毎日山田達の荷物をもたされ それぞれの家まで運び少ないお小遣いを ゲーセンで使われなにも残らない。 帰りが遅い僕をシングルマザーの母は、 心配するが、僕は。 「友達と遊んできたよ。楽しかった」 そう明るく振る舞うことしかできない。 そんな毎日を繰り返している。 そんなある日の帰り道のことだった。
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