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確かに低い。
服を交換しただけで鬼灯さんか白澤様か区別 出来ないなんて。
「その鬼女って…」
「んーと、異動したてで今日は歓迎会のために居酒屋に来たんだ。
ってその美人さんの上司が教えてくれた」
「つまり、白澤様を見るのも鬼灯さんを見るのも初めてだった訳ですね?」
「その通り」
全く困ったちゃんだよね~。
その子も噂を流した子も。
「で、酔いも覚めちゃったから
そのまま解散。
僕はこうしてここに居る」
体を起き上がらせてビローンと着物を広げる。
「って鬼灯さんの服そのまま着て来ちゃったんですか?」
「うん、桃タローくんに見せたくって」
「いらねーッスよ、そんなもん!つーか、鬼灯さんに返して来なさいよ!
鬼灯さん今頃困ってますよ!」
誰かこれ上司をどうにかしてくれ、急ぎ包んだ薬を荷物に背負う。
「それには及びません」
スラリと戸が開く。
そこには白澤様の服を着た鬼灯さんが。
「全く恥をかきましたよ。
おかげで酔いも覚めてしまいましたし」
そんなに私達 似てますかね?
コテン と首を傾げる。
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