第3章

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「うん、いいよ」 あまりにもアッサリした大王の答えに二の句が告げなくなる。 「え…と、本当によろしいのですか?」 祭りの準備が終わった後に、少し時間貰えないか。 ダメ元で相談したところ、答えは案外アッサリだったのだ。 そう、先程の「うん、いいよ」だ。 「鬼灯くん、ここんところ休んでいないみたいだからね。 ゆっくりと羽根を伸ばすといいよ」 人懐っこい笑顔で微笑まれる。 「…解りました。では、」 ブンッと金棒を振り上げ、それを大王に叩きつける。 グベホッと変な効果音が聞こえた気がするが、気にしない。 気にしたらそこで負けるような気がするし。 さて、準備は整いました。 祭りが楽しみですね。
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