第6章

2/8
前へ
/224ページ
次へ
「いい加減にしろ…!」 僕がなぜ怒ってるのかと言うと、 店近くにある畑へ行こうとしたら足元を取られ穴に落ちたのだ。 しかも見計らってか、よしっ!とガッツポーズをする、あの鬼が居るし。 僕が何をしたと言うんだ!! 体にフィットした穴を忌々しく思う。 「今回は全体が埋まるのは面白くないと思い、試行錯誤してこの大きさにしてみました」 2徹した甲斐があります。 「いや、僕を陥れるより先に寝ろ。そして僕でストレス発散するな」いい迷惑だ。 「何をいます。2徹ぐらいで折れるような私ではありませんよ。 酷い時は5徹ぐらい当たり前です」 「…5徹って…鬼の体が丈夫だからって無理し過ぎじゃないか。 眠れる時に寝ないと不眠症になるぞ」 「その時は薬の処方をお願いします。しかし良いストレス発散になりますね、穴掘りって」 「僕を巻き添えにしなければ、 もっといいけどな」 知ってました? 日本のどこかでは穴を掘る競技があるみたいですよ。 何m掘ったかとか、どのように深く掘り、退けた土を別な場所に置き崩れないようにするのが難しいと聞きます。 しかも5~6人のチーム戦で1~2時間の制限時間内に何m掘ったかを競わなければなりませんので、 体力の余裕がある方や穴掘り大好きな方が挑戦するようです。
/224ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加